女坂
「大山廃寺発掘調査報告書」（小牧市教育委員会 昭和５４年（１９７９年）３月発行）の中の「図版Ⅱ 大山廃寺付近航空測量図」の上にこのホームページ管理人がペイントで書き込んだもの。
雪景色の女坂。２０１８年１月２６日このホームページ管理人撮影。
江岩寺から児神社へ行く坂は３つあって、それぞれを女坂・男坂・不動坂と呼んでいたことは、尾張名所図会（江戸時代）をはじめとする古い文献によっても明らかである。しかし、３つの坂のうち、２０１８年現在まで残っているのは、女坂のみである。女坂は、林道大山池野線とは違って、車では登れない、つま先上がりの石畳だが、徒歩１０分ほどで、児神社に到着できる。しかし、女坂を登っていると、私たちは、何とも言えない心の癒しを感じる。女坂は、まっすぐに登っていくと、児神社へ近づいたあたりで、突然、９０度右へ折れ曲がる。女坂は短い坂だが、坂の構造が、織田信長が造った城の大手道を連想させる。その根底には、「戦いに勝つ」という姿勢があるからだろうか。
「尾張名所図会」（天保１２年（１８４１年）１１月）の大山廃寺のページをスキャナーで写したもの。
