大久佐八幡宮の歴史

 大久佐八幡宮の歴史は古い。この地域の歴史を紹介した書物の中で、江戸時代に編纂された「張州府志」や「尾張志」、大正時代に編纂された「東春日井郡誌」、昭和時代初期に編纂された「篠岡村誌」には、大久佐八幡宮の由緒に関する記述が載っている。また、大久佐八幡宮には、神社の由緒を語る複数の書類が残されている。大正12年(1923年)2月3日付の郷社昇格願の添付書類や昭和35年(1960年)5月付の神社名改称願いの前文といった書類である。そして、これらの由緒をまとめ、大久佐八幡宮の歴史や文化財について語った本が「大久佐八幡宮伝記 千百余年の歴史と文化を探る」(波多野 孝三著 平成13年(2001年)7月発行)である。このホームページで紹介する大久佐八幡宮の歴史や文化財の話は、全て、この「大久佐八幡宮伝記」という本の記述をもとにしていて、その上で、このホームページ管理人の個人的解釈が加わっている。

 さて、このホームページで語る所の大久佐八幡宮の歴史には、いくつかの大きな節目があり、その節目ごとに、大久佐八幡宮は大きくその姿を変え、現在の姿に至っている。大久佐八幡宮が建立された貞観13年(871年、平安時代初期)から、大久佐八幡宮が現在のままの姿であったことは決してない。従って、このページでは、大久佐八幡宮がその姿を変えていく時代の節目ごとに目次を作って、その目次ごとに大久佐八幡宮の歴史を記述することにする。

大久佐八幡宮参道にある神社の由緒を記した石碑

大久佐八幡宮参道にある神社の由緒を記した石碑である。2011年8月このホームページ管理人撮影。

1.平安時代初期〜大久佐八幡宮の誕生〜

2.平安時代末期〜保元・平治の乱と源平合戦と大久佐八幡宮〜

3.鎌倉時代〜源氏一族の支援〜

4.室町時代〜地域の寺社と大久佐八幡宮〜

5.織豊時代と大久佐八幡宮〜小牧長久手の戦いと太閤検地〜

6.江戸時代初期〜徳川幕府と大久佐八幡宮〜

7.幕末から明治維新へ〜大久佐八幡宮正一位叙位と小牧市指定有形民俗文化財三十六歌仙絵札〜

8.明治時代〜明治政府による神社の格付けと大久佐八幡宮〜

9.大正時代から昭和時代初期〜大久佐八幡宮の郷社昇格願い〜

10.日中戦争と太平洋戦争の時代〜戦争と大久佐八幡宮〜

11.太平洋戦争後の動乱の中での大久佐八幡宮〜文化財の喪失〜

12.高度経済成長の時代と大久佐八幡宮

13.昭和から平成へ〜大久佐八幡宮昭和の大修復と「大久佐八幡宮伝記」の出版〜

14.2014年(平成26年)現在の大久佐八幡宮